✓色のさまざまなイメージ
色にはさまざまな心理効果があり色彩心理と呼ばれています。
心理効果は「色相」「明度」「彩度」の設定によって変えることができます。
色彩の心理効果
大きく分けると下図のように分けられます。
赤や橙、黄色系の入りは「暖色系」で(温かさ)を感じさせ、前に進出して見える「進出色」です。暖色系で彩度が高い場合、心理的に興奮作用をもたらす「興奮色」になります。
青や青緑、青紫系は「寒色系」で冷たさ寒さを感じさせ、後退して見える「後退色」です。寒色系で高彩度では沈静作用のある「沈静色」になります。
色の持つその他のイメージ
![]() (赤) | 情熱的、活動的 |
![]() (黄) | 柔らか、親しみやすい、自由 |
![]() (青) | 知的、クール、冷静、爽やか |
![]() (緑) | 自然、癒し、安らぎ |
![]() (紫) | 神秘性、個性、ファッション性 |
![]() 無彩色(白) | 清潔感 |
![]() 無彩色(黒) | 都会的、フォーマル |
![]() 無彩色(灰) | 先進的、合理性、地味 |
彩度・明度で変わるイメージ
彩度や明度によって与えるイメージが変化します。
【進出色/後退色】
一般的に暖色系で明るい色は手前に出ているように見え、
寒色系で暗い、くすんだ色は後退して見える。
【硬さ/柔らかさ】
明度を高く明るくすると柔らかみを感じ、明度を低く暗くすると硬く感じる。
*白は柔らかくは感じにくい
【興奮/鎮静】
赤みにある色相で彩度の高い色は興奮色になり、青みのある色相で彩度が低い色は鎮静色になる。
これによって心拍が上がり興奮や心を落ち着かせる効果もある。
【重量感】
明度によって重さを感じることもできます。
明度が高いほど軽く感じ、明度が低いほど重く感じる。引っ越しで使われる段ボールが白いのは心理的に軽く感じさせるためです。
【膨張/収縮】
明るい色は膨張して見え、暗い色は収縮して見える。
色みでは暖色は膨張、寒色は収縮色にあたります。
【地味/派手】
この効果は彩度がもっとも影響してきます。彩度が高いと派手に見え、彩度が低く暗い色は地味に見える。
*低彩度でも高明度の場合はあまり地味に見えない。