✓どのようにグラデーションを考えるの?
グラデーションは規則的に色を変化させていく配色になります。
グラデーションには「色相グラデーション」「明度グラデーション」「彩度グラデーション「トーングラデーション」があります。
グラデーション
グラデーションを使うとるリズム感が生まれ美しく見え、奥行や立体感もでてきます。
背景に面積の広いグラデーションを利用すると「浮遊感」「重量感」「空気感」を表現することができます。
例えば、上から下に明から暗に変化すると上が軽く下が重い海中に沈んでいくようなイメージが表現され、
下から上に明から暗日変化すると下から上に空に向かって浮かんでいくようなイメージが表現できます。
絵画の表現でも「空気遠近法」の手法があり、
近くのものを濃い色で表現し、遠くのものを淡い色で表現することで、前後に色の明暗の変化を与え遠近感を表現します。
グラデーションを作るときの方法
グラデーションには「色相グラデーション」「明度グラデーション」「彩度グラデーション「トーングラデーション」があり、それぞれの要素を徐々に変化させてグラデーションを表現していきます。
グラデーションは段階的に色が変化するので、安定したリズム感が生まれ、また、グラデーションの順番を入れ替えても統一感のある配色を作ることができます。
以下はグラデーション作成を考えるときの例。
【明度差】
同じ色で「明度」に変化をつけ、その明度差でグラデーションを作成する方法。
【色相差-小】
小さな色相差でグラデーションを作成する方法。
色相差の小さい(同系色)グラデーションをバラバラに配列した場合、まとまりのある配色になります。
【色相差-大】
色相差を大きくしてグラデーションを作成する方法。
色相差の大きい(補色関係のある)グラデーションは派手なイメージになります。
【彩度差】
彩度を変化させてグラデーションを作成する方法。
【トーン】
トーンの変化によってグラデーションを作成する方法。
「トーン」については、「色の「トーン」とは?トーンの特徴やイメージ」で説明しています。
【無彩色】
「「無彩色」と「有彩色」/色の三属性「色相」「明度」「彩度」と対比による効果」でも説明していますが、彩度のない状態のこと(色味がない白や黒・グレー)を「無彩色」といいます。
無彩色のグラデーションは、スタイリッシュでもありますが地味になる場合もあるので、1、2色のアクセントカラー(差し色)を入れるのもありです。
アクセントカラーについては「セパレートカラー・アクセントカラーで視認性や誘目性を高める」で説明しています。