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人物レタッチにおいてペンタブは必要か不要か?

人物レタッチをしていると、一度は耳にする「ペンタブは必要なの?」という疑問。マウスでも作業はできますが、ペンタブを使うことで得られる操作性や仕上がりの違いは、想像以上に大きいものです。


本記事では、ペンタブのメリット・デメリットを解説します。


「買ったほうがいいのかな…?」と迷っている方は、この記事を参考にしてみてください。

ペンタブとは何か?基本的な仕組み

ペンタブ(ペンタブレット)とは、ペン型のデバイスを使ってパソコン上に手書き入力ができる入力機器のことです。

専用のタブレット部分にペンで描くと、その動きがパソコン画面にリアルタイムで反映されます。マウスでは難しい繊細な動きや筆圧の表現が可能で、絵描きやデザイン業務だけでなく、写真レタッチの分野でも幅広く使われています。

一般的な使用場面としては、イラスト制作、マンガ制作、デジタルペイント、グラフィックデザイン、写真加工、3Dモデリングなどがあります。

特に人物レタッチでは、髪の毛の一本一本や肌の微妙な質感を自然に仕上げるため、ペンタブの筆圧感知機能や直感的な操作性が役立ちます。紙に描くような感覚でデジタル作業ができます。

初心者が知っておくべき基礎知識として、ペンタブは大きく「板タブ」と「液タブ」の2種類に分かれます。

板タブ
ペンをタブレット面に描き、パソコン画面を見ながら操作するタイプ。軽量で価格も手頃。
液タブ
液晶画面に直接ペンで描くタイプ。直感的な操作が可能だが価格はやや高め。

また、筆圧感知のレベル(例:4,096段階や8,192段階)や読み取り精度、反応速度は製品ごとに異なります。これらのスペックは、仕上がりの精密さや作業スピードに直結するため、選ぶ際の重要なポイントです。

マウスとペンタブの操作感の違い

マウスはポインタを動かすための「位置操作」に特化していますが、ペンタブは筆圧や描画角度も同時に反映できるため、線の太さや濃淡を自然に表現できます。

ペンタブを使うメリットとデメリット

ペンタブを使うメリット

ペンタブは、人物レタッチにおいて精密さ・スピード・仕上がりの自然さを大きく向上させるツールです。

マウス操作でも可能な作業は多いですが、ペンタブを使うことで得られる操作感や作業効率は、実際に使ってみると明らかに違います。ここでは、主な3つのメリットをご紹介します。

細部までコントロールできる精密な作業

ペンタブは筆圧感知機能により、線の太さや濃淡を自然に変化させられます。
人物レタッチでは、例えば髪の毛の飛び出しを一本ずつ消す作業や、肌の色ムラを自然に整える作業など、繊細なタッチが必要な場面が多くあります。

マウスでは「クリックとドラッグ」での機械的な操作になるため、どうしても境界が硬くなりがちですが、ペンタブなら筆を滑らせるように修正が可能です。

作業スピードの大幅アップ

マウスは「移動→クリック→離す」という手順が必要ですが、ペンタブはペン先を置くだけで即作業に入れます。

特にレイヤーマスクで塗り分けを行うときや、ブラシツールでの肌修正作業では、スピードの差が歴然です。長時間の作業でも手首や指への負担が少なく、結果的に作業効率が向上します。

筆圧感知による自然な線と塗り

ペンタブは手描きのニュアンスをそのまま反映できるため、人物の肌や髪の質感がより自然に仕上がります。

特にポートレートや宣材写真では「修正感が出ない」ことが重要ですが、筆圧やストロークの微妙なコントロールが可能なペンタブなら、ナチュラルかつ立体感のある表現がしやすくなります。

肌の補正やメイクの追加も滑らかに行えます。

ペンタブのデメリット・注意点

ペンタブは人物レタッチにおいて非常に便利なツールですが、導入前に知っておくべき弱点や注意点もあります。

メリットだけで判断して購入すると、「思っていたのと違った…」となる可能性もあるため、ここでしっかり確認しておきましょう。

習熟までに時間がかかる

ペンタブは紙とペンのような感覚で操作できますが、画面を見ながら手元で描く「板タブ」や、ペンの動きに合わせてカーソルが移動する感覚に慣れるまで、最初は違和感を覚える人も多いです。

慣れるまで数日〜数週間かかることもあります。特に板タブの場合、視線と手元が分離しているため、初心者は練習が必要です。

コストがかかる

高性能なペンタブはそれなりの価格がします。エントリーモデルで1万円前後、中級〜上級モデルや液晶ペンタブレットでは数万円〜十数万円になることもあります。

予算や用途を見極めて選ばないと、機能を持て余す場合があります。

設置スペースと接続環境が必要

ペンタブはマウスよりも設置面積を取ります。液タブの場合はさらに大きく、机のレイアウトや作業姿勢にも影響します。

また、USBやHDMI、Type-Cなどの接続ポートが必要になるため、PC環境との相性も事前に確認しておくべきです。

ソフトとの相性や設定が必要

PhotoshopやClip Studio Paintなど主要ソフトとは高い互換性がありますが、設定やドライバ更新を怠ると筆圧が効かなくなったり、遅延が発生することがあります。

導入時は必ず最新のドライバをインストールし、ソフト側のブラシ設定も見直しましょう。

マウス操作のメリット・デメリット

人物レタッチはマウスでも十分可能ですが、作業内容や求めるクオリティによっては限界を感じる場面があります。ここでは、マウスを使った場合の長所と短所を整理します。

マウス操作のメリット

  1. 導入コストが不要
     ほとんどのパソコンにはマウスが付属しており、新たな投資が不要。手軽にレタッチを始められます。高性能なペンタブは数万円することもありますが、追加投資が不要です
  2. 慣れやすく汎用性が高い
     日常的に使っているため、ペンタブよりも初期学習コストがゼロに近く、基本的な選択ツールや塗りつぶし作業はスムーズに行えます。
  3. 狭いスペースでも使える
     ペンタブのように広い作業面を必要とせず、デスクが小さい環境でも作業可能。持ち運びも簡単です。

マウス操作のデメリット

  1. 精密な操作が苦手
     髪の毛の切り抜きや肌の質感修正など、細かく筆圧を変える作業はマウスでは難しく、不自然な境界やムラが出やすくなります。
  2. 作業速度が遅くなることがある
     特にレイヤーマスクを使った塗り作業や曲線的な修正では、マウスの「移動→クリック→ドラッグ」という動作が手間となり、時間がかかります。
  3. 長時間作業による疲労
     クリックやドラッグを繰り返すため、手首や指に負担がかかりやすく、腱鞘炎などの原因になることもあります。

ペンタブとマウスのメリット・デメリット一覧

項目マウスペンタブ
導入コスト無料〜数千円(既に所有していることが多い)板タブ:1万円前後〜、液タブ:数万円〜十数万円
操作の精密さ細かい線や筆圧表現が難しい筆圧感知により繊細なタッチや自然なグラデーションが可能
作業スピード細かい作業は時間がかかるブラシ作業・マスク作業がスムーズで時短になる
疲労感長時間のクリック・ドラッグで手首や指が疲れやすいペン持ちのため自然な姿勢で作業でき、負担が少ない
学習コストほぼ不要(誰でもすぐ使える)操作に慣れるまで練習が必要(特に板タブ)
持ち運びやすさコンパクトで軽量板タブは比較的軽量、液タブはやや重く大きい
向いている用途シンプルな補正や選択作業繊細な修正・自然な質感表現が必要な作業

人物レタッチにペンタブが活躍する具体的なレタッチ例

人物レタッチで求められる精密さ

肌のレタッチや髪の毛の補正など、数ピクセル単位の修正が必要な場面では、ペンタブの直感的な操作性が特に有効です。

肌のレタッチ(シミ・しわ取り)

細かいブラシ操作が必要な場合、ペンタブは非常に有効です。

髪の毛の描き足しや補正

ペンタブなら自然な筆跡で毛先を描き足すことが可能です。

メイクのデジタル補正

チークやアイラインの追加・修正も、筆圧によって自然に仕上がります。

ペンタブを使うには

ペンタブは購入して接続すればすぐに使えますが、初期設定や基本操作を押さえることで、作業効率と仕上がりが格段に向上します。ここでは、人物レタッチ初心者でもすぐ実践できるステップを紹介します。

Step1 — ドライバとソフトの設定を整える

  1. ドライバを公式サイトから最新バージョンに更新
     古いドライバでは筆圧感知が効かないことがあるため、必ず最新版をインストールします。
  2. 使用ソフト(PhotoshopやLightroomなど)の筆圧設定を有効化
     ブラシツールの「サイズに筆圧を反映」や「不透明度に筆圧を反映」などをオンにしましょう。
  3. ショートカットキーをカスタマイズ
     頻繁に使うツール(ブラシ・消しゴム・ズームなど)をペンタブ本体のエクスプレスキーに割り当てると時短になります。

Step2 — 基本の持ち方と動かし方を練習

  • ペンは鉛筆を持つように軽く持ち、手首ではなく肘や肩から動かすと安定します。
  • 長時間作業では、力を抜いて動かすことで疲労を軽減できます。
  • 最初は直線・曲線を描く練習や、マスクの塗り分け練習を行うと慣れが早いです。

Step3 — 人物レタッチでの基本テクニック

  1. 肌修正
     ヒーリングブラシやコピースタンプを使って、シミや小さなシワを自然に除去します。
  2. 髪の毛の調整
     飛び出した毛をマスク+ブラシで丁寧に消し、必要に応じて追加描画で整えます。
  3. 目元の強調
     ブラシで白目の明るさや瞳のコントラストを微調整し、自然な印象を保ちます。

💡 ポイント

  • 最初は「完璧」を目指すより、まずはペンタブの操作に慣れることが大切。
  • 修正レイヤーやマスクを活用し、やり直しができる編集方法を習慣にしましょう。

ペンタブは必要か?不要か?【結論】

人物レタッチにおいてペンタブは必須ではありません。マウスでも基本的な補正や加工は可能です。しかし、クオリティと効率を求めるならペンタブは大きな武器になります。

特に以下の条件に当てはまる方には導入を強くおすすめします。

  • 髪の毛や肌の質感など、細部まで自然に仕上げたい
  • レタッチ作業を日常的に行う
  • 作業スピードを上げたい
  • 手首や指の負担を減らしたい

逆に、写真補正が趣味程度で、細かな筆圧コントロールを必要としない場合は、マウスだけでも十分対応できます。

  • 趣味・副業レベル:マウスでもOKだが、精度を求めるならペンタブ推奨。
  • 商業・プロ用途:ほぼ必須。クライアント案件では品質差が明確に出ます。

まとめ — あなたの作業スタイルに合わせて選ぼう

  • マウス:低コスト・学習不要・設置スペースも小さく済む。
  • ペンタブ:繊細な操作・筆圧表現・長時間作業の負担軽減に優れる。

もしあなたが今後も人物レタッチを続けていくなら、最初はエントリーモデルの板タブから始めるのがおすすめです。
コストを抑えつつ、ペンタブの操作感を体験できますし、必要になれば液タブにステップアップできます。

📌 アクションポイント

  • まずはレンタルや安価なモデルで試してみる
  • 自分の作業環境と頻度を考えて最適な機種を選ぶ
  • 導入後は設定と練習で性能を最大限引き出す

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