フォトショップで海や地面をキューブ型の断面にした3D画像の作成方法です。
今回使用した画像
2つのキューブを作成
新規ドキュメントを幅:1500、高さ:1500ピクセルで作成します。
カラーは黒で「長方形ツール」を選択し、カンバス上で左クリック「長方形を作成」パネルを開きます。
開いたら幅:1500、高さ:1500ピクセルに設定。
このようにな作成されます。
レイヤーをスマートオブジェクトに変換しておきます。
「スマートオブジェクトに変換」し「3D」メニューから「選択したレイヤーから新規3D押し出しを作成」を選択します。
移動ツールに切り替え、「3Dパネル」内の「現在のビュー」を選択します。
「属性」パネルで「50:mmレンズ」にします。属性パネルが表示されていない場合「ウィンドウ」メニュー「属性」をクリック。
座標をクリックし以下の数値を入力します。
このように作成されます。
「3Dパネル」の「長方形1」を選択します。
「属性パネル」の座標を以下の数値で入力します。もし入力が自由にできない場合「均一スケール」のチェックを外してください。
次に、「メッシュ」をクリックし「キャッチシャドウ」「キャストシャドウ」のチェックを外します。
ここまででこのようなキューブができます。
レイヤーパネルはこのようになっています。
作成したキューブを複製し座標を変更
レイヤーパネルから先ほど作成した「長方形1」を「新規レイヤーを作成」へドラッグしコピーします。
コピーしたレイヤーを選択し、「3Dパネル」をクリックし切り替えます。
「属性」パネルから「メッシュ」をクリックし「キャッチシャドウ」「キャストシャドウ」のチェックを外します。
座標を以下の数値に変更します。
ここまでで以下のように上段と下段に分かれます。
「レイヤーパネル」に切り替え、それぞれレイヤー上で右クリックし「3Dをラスタライズ」をクリック。
ここまででこのようになっています。
レイヤーパネルはこのようになります。
それぞれのキューブを各面ごとに分解
「選択ツール」
でそれぞれの面を選択します。
選択したら右クリックから「選択範囲をカットしたレイヤー」をクリック。
それぞれの面で同様に行います。
レイヤーパネルではこのように各面ごとに分解されました。分かりやすいように上段と下段に名前を変更しそれぞれの面ごとに名前を付けています。
分解したレイヤーを【Shift】を押しながらクリックしすべて選択したら「新規グループ作成」へドラッグしグループ化しておきます。
このようにグループ化されました。分かりやすいようにグループを「キューブ下」にしてあります。
同様に上段のキューブも分解しグループ化します。
下段キューブに影をつける
下段キューブの最下位
に新規レイヤーを作成します。名前を「影」にしてあります。
「多角的選択ツール」を使用し、以下のように選択範囲を作成します。
影レイヤーを選択し、「塗りつぶしまたは調整レイヤーを作成」をクリックし「べた塗り」を選択。
カラーを「黒」にし、
「フィルター」メニューの「ぼかし」から「ぼかし(ガウス)」を選択。
数値を以下のようにします。
キューブ上段に断層を作成
上段の「右面」と「左面」に地層のテクスチャをはめていきます。
「編集」メニューから「変形」「自由な形に」を選択し各面に合わせて変形させます。
左面も同様に。
さらにもう1枚違う地層のテクスチャをはめていきます。
レイヤーパネルではこのようになり、「地層(オレンジ枠)」が最初にはめ込んだもので、「断層(赤枠)」がその上から重ねたものになります。
画像はこのようになっています。
「断層」をグループ化しブラシを使って縞模様にする
「断層」
レイヤーを【Shift】を押しながらクリックし2つを選択し「新規グループ作成」へドラッグしグループ化します。
このよう「キューブ上」グループ内にグループが作成されました。
「グループ1」レイヤーを選択し、下部の「マスク追加」をクリック。
マスクが追加されました。
そのままマスクサムネイルをクリック選択し「多角的選択ツール」を選択します。
以下のように選択範囲を作成します。
ブラシツールを選択し、選択範囲内を塗ります。するとその選択範囲内のマスクが消え下の画像が現れ、縞模様をつけることができます。
同様に3本ほどの縞模様を作成し以下のようになります。
右面と左面の明るさを調節し上面に地面を作成
次に画像の右面を暗めにし、左面を明るめにし影をつけていきます。
レイヤーパネルで「長方形 上段右面」「長方形 上段左面「長方形 上段上面」を上位に移動させます。
「長方形 上段右面」を選択し下部の「塗りつぶしまたは調整レイヤーを作成」をクリックし、「レベル補正」を選択します。
「出力レベルを0:0」に変更します。全体に適用されないようにオレンジ枠をクリックし以下のような表示にしておきます。
次に「長方形 上段左面」を選択し、同様に「レベル補正」、
「出力レベル255:255」に変更。
レイヤーパネルはこのようになり、それぞれの描画モードを「ソフトライト」、不透明度を「50%」に設定します。
次に、地面画像を「長方形 上段上面」の上に配置し、右クリックから「クリッピングマスクを作成」をクリック。
このように上面に貼り付けることができ、また「レベル補正」画像は右側が暗く、左側が明るくなりました。
水辺を作成
地面上段に新規レイヤ(水辺)
を作成します。
以下の位置に「自由な形に」で整え水辺を配置します。
水辺は赤枠部分を切り取り使用。
レイヤーパネルで、「水辺」レイヤーを選択したまま右クリックから「クリッピングマスクを作成」をクリック。
レイヤーパネルはこのようになり、
画像はこのようになります。
そのまま「編集」メニューの「変形」から「ワープ」を選択。
丸みをつけ変形させます。
あとは、「消しゴムツール」で地面と水辺の境界線を馴染ませ、このような感じになりました。
新規レイヤー(水たまり)を「グループ1レイヤー(断層)」の上に配置。
変形ツールで大きさを調整し配置します。
ペンツールを選択し、水たまりになるように形を作り「選択範囲」を作成します。
レイヤーパネルで「マスクを追加」アイコンをクリックしマスクを作成します。
このようにマスクされました。
水たまりの色を変更します。
「イメージ」メニュー「色調補正」「色相・彩度」を選択。
以下の数値に変更。
次に、「水辺」レイヤーの上に新規レイヤーを作成し、「長方形 上段上面」のサムネイルを【Ctrl】+クリックし選択範囲を読み込みます。
画像では「地面」に囲ってありますが(誤り)、その下の「長方形 上段上面」です。
このように選択範囲が読み込まれました。
ブラシツールで水面の色を塗っていきます。カラーはスポイトで水たまりの色にし、描画モードを「オーバーレイ」にしておきます。
このようになります。
次に、ハイライトをつけていきます。
先程のレイヤー(ブラシ水面)の上に新規レイヤーを作成。
ブラシツールを選択し、赤枠内の部分にハイライトとシャドウをつけ立体感を作成します。
ブラシでラインを引くとき【Shift】を押しながらクリックしていくと、クリックとクリックの間にまっすぐラインがひかれます。
このように水面の境界部分と地面の境界部分にハイライト、水たまりと断層部分にシャドウを作成しました。
ここまでで画像はこのようになっています。
キューブ下に海面を作成
「長方形 下段上面」
の上に水面レイヤーを配置します。
右クリックから「クリッピングマスク作成」をクリック。
このように上面にマスクされました。
次に、「長方形 下段上面」レイヤーを選択します。
ブラシツールを選択し黒に設定。
波のような形になるようにブラシで調節していきます。
「水面」レイヤーの上に「新規レイヤー(海面ハイライト)」を作成します。
「海面ハイライト」を選択し右クリックから「クリッピングマスク作成」をクリック。
レイヤーパネルはこのようになります。
ブラシツールの白でハイライトをつけていきます。
次に「下段右面」「下段左面」の下に「新規レイヤー(海中)」を作成します。
まず、「下段右面」レイヤーを選択します。
「塗りつぶしまたは調整レイヤーを作成」をクリックし「レベル補正」を選択。
「出力:0:0」に設定。
描画モードを「ソフトライト」、不透明度を「50%」にします。
同様に「下段左面」をレベル補正で、「出力:255:255」に設定。
ここもまた、描画モードを「ソフトライト」、不透明度を「50%」にします。
ここまでで画像はこのようになります。
レイヤーパネルはこのようになります。
次に、レイヤーパネルの「下段右面」レイヤー上で【Ctrl】+クリックし選択範囲を読み込み、続けて「下段左面」レイヤー上で【Shift】+【Ctrl】+クリックし選択範囲を読み込みます。
読み込んだら「海中」レイヤーを選択し「マスクを追加」アイコンをクリックしマスクを作成します。
マスクが追加されました。
キューブ上グループレイヤーにマスクを追加し断層を削る
グループレイヤー「キューブ上」を選択しマスクを追加します。
マスクが追加されたらマスクサムネイルをクリック選択。
ブラシツールを選択し地道に角を削り自然な感じに調節します。
このようになります。
キューブ下も同様にマスクを追加します。マスクサムネイルをクリック選択しブラシで波をつけます。
このようになりました。
ここまでで画像はこのようになります。
動物を配置
まず「泡」「ワニ」「ワニの影」を「キューブ上」グループ内の以下の位置に配置します。
「泡」の不透明度は55%、「ワニ」の不透明は64%、「ワニの影」はブラシツール黒で不透明度を70%にしてあります。
あとは「キューブ上」グループの上に動物グループを作成して配置してあります。海中の「カメ」「泡」「魚」「ダイバー」は不透明度を調節し馴染むようにします。「ラッコ」「イルカ」は「レベル補正」で調整。
「動物レイヤー」と「キューブ上」の間に新規レイヤー(雲)を作成し、ブラシで先端を雲にし描画します。
背景はグラデーションを変え何となくしっくりくる色に変更。
ここまでで画像はこのようになります。
最後に、「色相・彩度」「トーンカーブ」で全体を調整し完成です。
まとめ
今回は中級からとしました。理由は細かい工程が多いのと、使用素材も多い。あとフリーハンドで波を表現したり多少慣れていないと難しいかもしれませんが、一つづつやっていけば完成できるのでフォトショップに多少慣れてきたら挑戦を。