テクスチャを重ねずゼロから水面の波紋を作成する方法です。画像に合わせて好みで作成できるので波紋をつけたいと思ったとき試してみてください。
今回の作品
・使用画像:pixabay
「グラデーションツール」で波紋のもとを作成する
最初に波紋の基となる輪をグラデーションツールで作成していきます。
【新規レイヤー(Ctrl+Shift+N)】を作成します。
【グラデーションツール】を選択。
【円形グラデーション】を選択、
カラーをクリックし変更します。
基本色の「白黒」を選択。
カラーモデルRGBの「R」のカーソルを左にスライドさせ「0」にします。
G/Bのみでグラデーションが構成されました。
グラデーションは縞々がはっきり分かるくらいが使いやすいです。
グラデーションの結果がいまいちな場合「開始位置を乱数的に編変化させる」をクリックするとランダム変更されます。
グラデーションが決定したら描画し円形グラデーションを作成。
次に【楕円形選択ツール】を選択。
《Shift》+ドラッグで正円の選択範囲を作成します。
選択範囲を作成したら【選択範囲】メニュー【選択範囲を変更】から【境界線をぼかす(Shift+F6)】。
【Ctrl】+Jで選択範囲をコピーしたレイヤーを作成。
レイヤーパネルから元々のグラデーションレイヤーを非表示にしておきます。
波紋の形に加工していく
先程作成した「レイヤー2」を選択し、
【フィルター】メニュー【変形】から【ジグザグ】を適用。
・量:89
・折り返し:16
・スタイル:左上、右下方向
*使用する画像によって調整して下さい。
続けて【フィルター】メニュー【フィルターギャラリー】を選択。
【アーティスティック】内の【ラップ】を選択。
・ハイライトの強さ:15
・ディテール:7
・滑らかさ:10
*使用画像によって調整
このように波紋ぽくなってきました。
【Ctrl】+Tで選択し大きさを画像の波紋をつけたい場所に合わせます。
このとき【Alt】+ドラッグで複製しながら行うと少し時短に。
大きさを変えて3つの波紋を作成しました。
波紋を「.PSD」ファイルで保存
3つのレイヤーを【Shift】+クリックで選択。
【Ctrl】+Gでグループ化しておきます。
そのまま【Ctrl】+Jで複製。
複製したグループレイヤーを選択した状態で、
「レイヤーパネル」から右クリックし【スマートオブジェクトに変換】します。
「グループ1」は非表示にしスマートオブジェクトに変換された「グループ1のコピー」を選択。
【イメージ】メニュー【色調補正】から【白黒(Alt+Shift+Ctrl+B)】を適用。
・シアン系:-6
・ブルー系:-98
*波紋や使用画像によって調整
白黒の波紋になりました。
レイヤーパネルから波紋以外をいったん全てを非表示、
背景を透明な状態にしておきます。
波紋だけ表示状態にしたら、
【ファイル】メニュー【別名で保存(Shift+Ctrl+S)】。
ファイル名はわかりやすいものでOK、
ファイル形式は必ず【Photoshop(*.PSD,*.PDD,*.PSDT)】にして保存してください。
*後の工程で「置き換え…」でファイルが読み込めなくなるので注意
「hamon」ファイルに合わせた画像を作成する
池の画像を表示させ【Ctrl】+Jで複製し選択します。
【フィルター】メニュー【変形】から【置き換え】を選択。
「置き換えパネル」が開くので以下に設定。
・水平比率:15
・垂直比率:15
・同一サイズに拡大/縮小
・端のピクセルを繰り返して埋める
・スマートオブジェクトにファイルデータを埋め込む
*比率は使用する画像や波紋に合わせて調整
「OK」を押すとPSDファイルの選択に移るので先程作成した「hamon」を選択し開きます。
【変形】の「置き換え」フィルターの特徴は、
PSDファイルで保存された画像の形状に合わせた変形ができることです。
「置き換え」フィルターを使って、4ステップで簡単にシワのあるTシャツ、布地、旗などにロゴや文字をなじませる方法です。今回…
スマートフィルター「置き換え」が適用されました。
画像には波紋形状の変形が適用されています。
池以外の周りにも適用されているのでマスクしていきます。
レイヤーを選択したまま、
「グループ1のコピー」のオレンジ枠を【Ctrl】+クリックし選択範囲を読み込みます。
選択範囲が読み込まれました。
レイヤーマスク作成。
周りのゆがみにマスクされきれいになりました。
波紋を「カラー比較(明)」で仕上げる
最後の工程です。
「グループ1のコピー」を選択し【描画モード】と【不透明度】を変更します。
・描画モード:カラー比較(明)
・不透明度:50%程
これで完成です。
お疲れさまでした。
チュートリアル動画
まとめ
使用画像によって数値の微調整は必要ですが基本的な工程はそのまま使用できます。
テクスチャを重ねる必要なく好きな場所に「波紋」を足すことができるのでいろんな画像で試してみてください。
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