どんな画像からでもシルエット化しシルエット素材を作成することができます。また合成する際に浮いた感じにならないようにする方法の紹介です。
非常に簡単にできるシルエット画像にひと手間加えて背景になじむように合成していきます。
使用した人物画像
選択ツールで人物の選択範囲を作成
選択ツール(クイック選択、自動選択など)やペンツールを使用し人物の選択範囲を作成します。
女性の髪の毛は大まかに選択してOKです。
【選択とマスク】を選択し女性の髪の毛境界部分を調整していきます。
この部分を調整していきます。
【境界線調整ブラシツール】を選択。
ドラッグしブラシします。
調整したらOK。
シルエットを作成していく工程なのである程度大まかで問題なしです。
シルエットを作成
選択範囲が作成出来たら【塗りつぶしまたは新規調整レイヤーを作成】から【べた塗り】を選択します。
カラーは黒に変更しOK。
このように人物以外にマスクされシルエットが作成されました。
不要な部分にマスクし調整
女性の髪の毛で不要に選択された部分を修正していきます。
マスクを選択。
【ブラシツール】を選択、カラーを黒で不要な部分にブラシでマスクしていきます。
ある程度修正したらOKです。
これでシルエットの原型は完成しました。
基本的にシルエットは逆光、夜、夕暮れなどの時なので、今回背景は夕日の逆光にしました。
シルエットの境界線をぼかす
シルエットの境界線がはっきりしすぎているのでぼかしていきます。
べた塗りのマスクをクリックし選択します。
【プロパティ】パネル(以前は属性パネル)を開き【ぼかし】を調整します。
マスクの境界線がぼかされこのようになります。
マスク境界線に背景の色を乗せる
最後にマスクの境界線(シルエットの周り)に背景の夕日の色を乗せて背景画像になじませていきます。
背景レイヤーを複製し【べた塗り】の上に配置します。
配置したら【べた塗り】のマスクを【Ctrl】+クリックし選択範囲を読み込みます。
このように選択範囲が表示されます。
【レイヤーマスクを作成】しマスクします。
【べた塗り】のマスク境界線をぼかしたので、選択範囲がぼかされた範囲まで選択されます。
そのため少しサイズの大きいマスクが作成されます。
【描画モード】を【乗算】に変更。
べた塗り(シルエット)の輪郭はぼかしてあるため、境界線は黒から徐々に明るい色(白)になっていきます。
そこに乗算で重ねると黒には反応はしないけど、明るくなっている部分(ぼかした境界線)に背景色が乗算され暗めの背景色が結果として現れます。
【逆光】を適用
最後に逆行を足していきます。
表示されているレイヤー(どのレイヤーでもOK)を選択した状態で、
【Shift】+【Ctrl】+【Alt】+Eを押し表示レイヤーが統合されたレイヤーを作成します。
【フィルター】メニュー【描画】から【逆光】を選択。
✙を夕日の位置に重ね、明るさを調整します。
これでシルエット合成の完成です。
動画
まとめ
シルエットのみ(素材として)を作成する場合、境界線をぼかす必要もないのでブラシや塗りつぶしで黒くできればOKです。
何かと使うこともある「シルエット」素材。フォトショップで、「塗りつぶし」を使い簡単にシルエット素材を作る方法の紹介です。…
合成する場合はちょっとひと手間加えるとより自然な合成ができます。