オブジェクトを選択すると、バウンディングボックス（オブジェクトを囲む線）が表示され、変形させることができます。選択後に「自由変形ツール」を使うと回転、シアー、反転などの変形もできます。
また、バウンディングボックスでの変形以外にも、「拡大・縮小ツール」「回転ツール」「リフレクトツール」「シアーツール」を用いて変形させることもできます。
バウンディングボックス
オブジェクトを選択時に表示される四角いボックスを「バウンディングボックス」と呼びます。バウンディングボックスでの縮小、拡大は、オブジェクトを「選択ツール」で選択し行います。
水平や垂直条項にドラッグすると拡大や縮小ができます。
オブジェクトを選択しバウンディングボックスの外側や脇にカーソルを合わせると回転カーソルが表示されるので、ドラッグすると回転します。
拡大や縮小、回転させるとき、Shiftキーを押しながらドラッグすると縦横比を固定したまま縮小や拡大ができ、回転のときは４５度刻みで回転できます。
正円や楕円形のバウンディングボックス
円形のオブジェクトではバウンディングボックスの右端に飛び出たハンドルがあります。
ドラッグで動かすと円の形状を変えることができます。
バウンディングボックスでオブジェクトを反転させる
選択ツールで選択しバウンディングボックスを反対側へドラッグすると反転します。
【Shift】を押しながらのドラッグで上下が反転します。
自由変形ツール
「自由変形ツール」はドラッグで「縦横比固定」「自由変形」「遠近変形」「パスの自由変形」を選択し変形させることができます。
オブジェクトを選択し、「自由変形ツール」を選択します。選択と同時に縦長のツールボックス「タッチウィジェット」が表示されます。
同様にマウスドラッグで拡大、縮小ができます。
変形ツール
オブジェクトを変形させるツールには「拡大・縮小ツール」「回転ツール」「リフレクトツール」「シアーツール」などあり基準点を中心に変形されます。基準点はバウンディングボックスの上下左右の中心にありますが、任意の場所にクリックで指定することもできます。
拡大、縮小ツール（S）
オブジェクトを選択し、「拡大・縮小ツール（S）」をクリックします。
するとオブジェクトが以下のように選択表示に変わり、中心部分に基準点が表示されます。そのままオブジェクトをドラッグすると基準点を中心に拡大、縮小できます。
基準点の位置を変更したい場合、＋に表示されているマウスカーソルを任意の場所でキリックします。
クリックした位置に基準点が設定され、マウスカーソルが黒の矢印に変わります。黒の矢印で基準点をクリックしたままドラッグすると、基準点も移動されます。
基準点を中心に、内側（基準点に向かって）ドラッグすると縮小され、外側（基準点から離れて）ドラッグすると拡大されます。
「拡大・縮小」コマンド
オブジェクトを選択し「オブジェクト」メニューから「変形」内の「拡大・縮小」を選択やツールパネルの「拡大・縮小ツール」アイコンをダブルクリック、
または「右クリック」「変形」カラ「拡大・縮小」を選択すると「拡大・縮小」ダイアログボックスが開きます。
数値を指定して拡大や縮小ができます。
回転ツール（R）
選択ツールで選択し「回転ツール（R）」をクリックします。
マウスをオブジェクトのそ外側でドラッグすると基準点を中心に回転します。クリックした位置に基準点が設定され、マウスカーソルが黒の矢印に変わります。黒の矢印で基準点をクリックしたままドラッグすると、基準点も移動されます。
「回転」コマンド
オブジェクトを選択し「オブジェクト」メニューから「変形」内の「回転」を選択、ツールパネルアイコンをダブルクリックまたは「右クリック」「変形」から「回転」を選択すると「回転」ダイアログボックスが開きます。
数値を指定し回転させることができます。
「リフレクト」ツール
基準点を通る直線を対象軸として線対象にオブジェクトを反転させます。
基準点を任意の場所にクリックで指定し、オブジェクトをドラッグすると基準点を通る軸の対象の位置に反転できます。
「リフレクト」コマンド
オブジェクトを選択し「オブジェクト」メニューから「変形」内の「リフレクト」を選択かツールパネルアイコンをダブルクリック、または右クリック「変形」から「リフレクト」を選択すると「リフレクト」ダイアログボックスが開きます。
「水平」「垂直」「角度」を設定し反転させることができます。
シアーツール
オブジェクトを傾けた状態にすることができます。オブジェクトを選択し「シアーツール」を選択します。
基準点を任意の場所にクリックで指定しオブジェクトをドラッグすると、基準点を中心に傾きます。
「シアー」コマンド
オブジェクトを選択し「オブジェクト」メニューから「変形」内の「シアー」を選択かツールパネルアイコンをダブルクリック、または右クリック「変形」から「シアー」を選択すると「シアー」ダイアログボックスが開きます。
数値を指定して傾けることができます。
「変形」パネル
「変形」パネルでは数値を入力しオブジェクトの変形が行えます。「ウィンドウ」メニュー「変形」でパネルを開きます。
オブジェクトの位置は基準点のX軸とY軸座標で表し、オブジェクトの大きさはW（幅）とH（高さ）、回転の角度、シアー（傾き）を指定できます。パネルの内容は使用した描画ツールによって多少項目が変わります。以下は「スターツ―ル」で描いたオブジェクトの場合です。
「長方形ツール」や「角丸長方形ツール」でオブジェクトを描いた場合の「変形」パネルでは、「長方形プロパティ」や「角丸の半径」なのが設定できます。
「円形ツール」や「楕円形ツール」では「扇型の開始角度」や反転もできます。
「多角形ツール」では「多角形の辺の数」など設定できます。
「線幅と効果を拡大・縮小」
パネル下部の「線幅と効果を拡大・縮小」にチェックを入れるとオブジェクトの拡大と縮小に合わせて線幅と効果も拡大縮小されます。
複数オブジェクトを個別に変形
変形ツールや「変形」パネルで複数のオブジェクトを選択した場合、以下のように全体が１つのオブジェクトとして変形や回転が適用されてしまいます。
「個別に変形」を使うと以下のように個別に変形や回転など適用されます。
個別に変形
まず最初にオブジェクトを選択します。
「オブジェクト」メニューの「変形」から「個別に変形」、または右クリックで「変形」メニューの「個別に変形」を選択します。
「個別に変形」ダイアログボックスが開きますので、数値を指定して変形させると個別に適用されます。
